2007年01月25日

●作曲とアレンジの狭間。

昨日は、久々にメッセ立ち上げて、ノビヨバンドの会議しました。
んで、まあ今回はその内容は置いておいてですね、曲に対する
ちょっとしたアレンジ論議?が巻き起こってしまったのですよね。


というのも、チョコボの曲もやろ~か、って話になって、
じゃあ、リズムとコード進行をまわして、インプロ的な感じで
ソロ回そう、みたいな。そこで僕が、あんまやりたくないって言ったもんで。汗
何かねえ。。。僕ね、そういうのやっぱり抵抗があるっぽいんです。
要するに、自分らで勝手に曲にフレーズと展開足しちゃうわけですよね。
それって、全く違う曲になっちゃう気がするっていうか。
何か以前も僕、インプロて難しいってような事書いたから、
インプロとか自体に批判的に思ってるように取られるかも知んないけど、
念のため言っておくけど、決してそういうわけじゃないんです。
例えば、自分の曲で、ここを自由にやって欲しいって演奏者の人に
頼んだりするって言うのは、全然ありだし面白そうって思うわけで。
自分自身の、作ってる途中の音楽上で、作曲者の自分の意図する中で、
そういう事が起きていって、結果良い方向に行くのは、何ら悪いことではない。
じゃあ、上の話で、何が僕はあんまり気が乗らないのかっていうと。
フレーズや展開を勝手に足すって言うことは、それって僕的には、
勝手にその部分を作曲しちゃうってのと同義に感じるわけです。
それもすでに完成してる曲に対して、作曲者の意図とか、
ある意味全く無視してしまって、てことですよね。
1音2音、音が変わるとか、増える減るとか、表情付けの解釈とか、
そういうのとは、全く持って意味が変わってくるじゃないですか。
だから要するに、僕の大好きな人とかの大好きな曲を、
僕個人が勝手に解釈してフレーズや展開足しちゃう、ていうことが、
そんな簡単にありえないんですよ。僕にとってはね。
だから僕は、クロスアレンジだって、基本的に原曲重視にしましたし。


それと、すでに完結してしまって、よく知られている曲に、
好き勝手にフレーズや展開を足してしまうっていうことは、
オリジナルをとても気に入っているリスナーの意図も、
勝手に害することにもなりうると、僕は思ったりもする。
そりゃ、僕だって、いちリスナーなわけだから、
そういうことも思ってしまったりもするわけですけど。
ま、それが作曲者の意図であれば、仕方ない事だけど。
例えば、ノビヨ氏のアレンジに、ケルティックムーンてのがある。
あれって賛否両論が結構あったと思うんです。何故か?
それはね、あれ、かなりオリジナル以外のフレーズや
展開を、足しまくっちゃってるんですよ。だから僕も、
最初聴いたときは、あんまり好きになれなかったんですよね。
こんなの、あの曲じゃない!みたいな感覚があったっていうかw
他にも、光田さんのトリガーアレンジのブリンクオブタイムだって、
かなりアレンジも展開も、原曲とかけ離れてたりして、
実験要素とかかなり強かったりするから、賛否両論なわけじゃん。
じゃあ、アレンジって全部微妙なわけ?ってなっちゃうけど、
そこで例えば、ゼノギアスアレンジのクリイドなんかは、
原曲の良い部分を抽出して、そんなに曲を崩すことなしに
上手いこと拡大拡張する事に成功してるから、
評価が高いし、僕だって大好きなわけですけど。
(あ、でも僕、ゼノギアスはゲームやってないんだった。汗)
そもそも光田さん自身とかも、sailing to the worldの、
濱渦さんがピアノアレンジしたってんで、HPの対談で言ってるのが、
人の曲のアレンジは、とても気を使うと。。。
メロディとかを足してっちゃうのって、作曲なわけだし、とね。
濱渦さんも、人の曲の良い部分てのは、わざわざ崩す必要はないって。
要するに、すでに完結してしまってる曲に対し、相当なリアレンジってのは、
それほどまでに、簡単なものではないって事なんだと思うんですね。
だから僕も、他人のすでにしっかり出来上がってしまってる曲に対してとか、
そんなに簡単にメロディや展開を好き勝手に、しかも例えばそれを
即興とかで足していってしまうなんて、なかなか考えらんないんです。
まあ特にこれは、僕にとっての音楽の核って物が、メロディであるし、
ほとんどメロディ先行でしか作曲しないからってのも大きいと思う。
だから僕は、インプロとか難しいって思ったりもするわけで。
ま、つまるところ僕は、じっくり良いメロディ考えないと気がすまないっつうかねw


しかしここまで書いて、ざっと読み返してみて、
やっぱり僕って、何か遊び心のない人間かなぁ、と思っちゃったけど。汗
結局、上の文章は、物凄く僕の音楽的主観で書いてるわけですしね。
もっと気楽に考えられれば済む話だろっては思うには思うし。
てかこういう事書くと、また議論になったりするから、書かなきゃ良いんだろうが。汗
みなさん、アホの戯言だと思って、あんまり深く受け止めすぎないでね。汗
でもま、僕は頑固な人間で、こういう風に思ってしまう所があるってわけなんですよぅ。。。

Posted by Kou Ogata at 2007年01月25日 22:35
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コメント

原曲リスペクトという事を踏まえて、アレンジャーとしてのオリジナリティを加えるという認識なら良いんじゃないですかね。
まあオリジナルの要素ばかりで原曲の1フレーズを入れただけのようなものはリスペクトしているのか怪しいものですが・・・
それだとアレンジじゃなくてオリジナルでしょう?と。

僕も原曲拡張アレンジは昔作ってましたし。

Posted by ゆうね at 2007年01月26日 23:43

僕はアレンジって、別に展開増やしたり、メロディを増やしたりしなくても、できると思うし、
本来のアレンジっていうのは、そういう事をする事を指すんではないと思ったりもします。
アレンジって、その曲のモチーフやメロディに対して、どのような味付けをしていくか、
というのが、本来の位置付けではないかって僕は思うんですよ。
だから、全く異なるモチーフを新たに作り出すのは、アレンジっていうより作曲なんじゃ?って思ってしまうっていうか。
何というか、僕が、曲って物の核を旋律に置いてるから、こういう事思うんですよね。

Posted by Kou at 2007年01月27日 00:33

はじめまして。
Kouさんの言う事はよく分かります。
曲の雰囲気を変えてしまったら、アレンジと言うよりも新曲に近いですよね。
実際ネット上のアレンジを聴いてがっかりする場合はそう言ったアレンジがされている事が多いです。

Posted by tn at 2007年04月16日 14:29

tnさん、どうもはじめまして~。
あいや~。この話題は、もうスルーしてもらって結構です。上げられると恥ずかしいかも。汗
しかしみなさん、結局やはり、原曲が好きなんだと思いますしね。僕もそうですし。
僕は、原曲に近くても、原曲より良いとか、面白い!と思わせる作り方の方が楽しいです。
実際やはり、原曲を崩しても凄い!と思わせるようなアレンジってまず、滅多にないですよね。
ま、僕はそういう技術がないから、原曲を崩さないアレンジをする、というのもあるっちゃあります。

Posted by Kou at 2007年04月17日 00:01
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