2007年07月04日
●マイクオールドフィールド。
手元に、マイクオールドフィールドの初期3作品が。。。
何と、これまた偉大なる某植m。。。さんから送られて来たのですが。汗
マイクオールドフィールドといえば、僕が好きな音楽人で、
影響受けてる人がかなり多いってのが結構あったし、
興味も少しあったんだけど、何となしに聴かずじまいのままだった。
それに、どれを聴いたらいいのかって感じも少しあったし。
まず、この人の音楽ってのは、録音音楽における、究極の形だと思った。
そして、何でUさんが彼の初期の作品を僕に送ってくれたのか理解したかも。。。
この人の音楽作りの何が凄いって、70年代初期なんて時代から、
ひたすら、ほぼ自分一人の様々な演奏のみで、多重録音しまくって構築し、
独自の世界観の音楽を表現してるところだと思う。
まさか、こんな音楽作りをしてる人だとは思いもつかなかった。。。
多重録音がいともたやすくできるようになった現代であっても、
自分の演奏のみの、打ち込みもなしで音楽を構築するってのは、
普通はまず、ありえない物なんだよね。
(ピアノソロ、ギターソロも確かに、立派な自作自演かもしれないが、
それのみで生み出すことのできる世界ってのは、限界があるわけで。
そしてやっぱり録音音楽の醍醐味は、ライブ録りっぱなしの音楽なんかではなく、
多重録音の可能性にこそあるんだ、と僕は思ってたりするわけで。)
ともかく、この人の自作自演して表現するって事へのこだわりは凄いと思う。
でも、全部の楽器をね、完璧に弾きこなせる人なんてまずいないわけで。
マイクオールドフィールドだって、ギター類は得意なんだろうと思うけど、
それ以外はギター類ほどの演奏力はないと思う。CD聴く限りでは。
でも演奏ってね、完璧でなくてもね、録音音楽だと成り立たせることができるんですよ。
たくさんの練習の積み重ねで得られる、めちゃくちゃ正確な音程だの、
めちゃくちゃ高度で確実なアーティキュレーションの技術であるだとか。。。
演奏において、どうしてそういう事ができることが重要なのか。
そういう物ってのは、よくよく考えれば、ライブ演奏で一発勝負で
自分のイメージをバシッと正確に具現化するために必要な技術ってなわけです。
じゃあ、そういう演奏技術がないから、全く良い音を奏でられないのか、
というと、僕はそんな事はないんじゃないか、と思うわけです。
演奏表現において、本来最も大事な事っていうのは、間違いなくイメージです。
演奏へのビジョンやイメージがしっかりしてさえすれば、
完璧な演奏技術なんてなくても、部分部分ではある程度、
良い表現をすることって可能だったりするもんなのですよ。
そして録音という物は、それを記録することが可能なわけです。
これほど画期的な事ってないよな~と思う。
ただまあそうは言いつつも、部分的でも、演奏でイメージを具現化するには、
全く出来ない楽器を触って、いきなりできるわけないんですけどね。
ある程度はその楽器を理解し、演奏できなきゃ無理だし、
一つの楽器をある程度しっかりやったことがある人はわかると思うんだけど、
演奏への音楽的イメージってのは、長い年月をかけて楽器を演奏し、
どうしたら良い音を表現ができるのかって事を常に想い悩み続け、技術も磨いてこそ、
段々と自分の中にできてくるっていう所が絶対あるものなんですね。
逆にいえば、何も考えずにただ楽器弾いてるだけでは、どんなに長い年月、
その楽器をやり続けていたとしても、一定ラインより上達することはない。
音楽ってのは、常に自分がどうしたいのかって意思がないと、結局どうにもならんのです。
(ま、これは音楽っていうか、表現行為全てにおいて共通だと思うけど。)
なので個人的に、一つの楽器をそれなりに極めてる人っていうのは、
その他の楽器を演奏しても、ビジョンをある程度は
作りやすいんではないか、とも思うんですけどね。
何つうか打ち込みってのはね、空気が見えてこないんだと思うの。
しかも所詮、127の数字の範囲で計算された、自動伴奏に過ぎないわけだし。
そりゃもちろん、打ち込みで良い音楽が作れないわけなんてないんですが。
それでもやはりね、打ち込みでは出せない空気って物が絶対あるって、
初期のマイクオールドフィールドの音楽を聴くと、よく伝わって来るなぁと思う。
特にこの、70年代において、他の人が絶対真似できなかったであろう、
苦労して構築された音作りってのが凄くこう、重みを感じさせるんですよね。
確かに、現代の音楽からすれば、音質なんかも全然良いとは思わないけど、
生演奏とかを積極的に多重録音して音楽作ってる人なんかは、
是非一度、この人の音楽を聴いてみる事をお薦めします。
ちなみに、僕は初期3作品では、OMMADAWNが一番好きかな~。
お、マイク聴きましたか。
と言うか今まで聴いておられなかったというのが結構意外かも。
初期作品は"Incantations"まで含めて四部作とする意見もありますが、まあどちらにしても良い作品たちであることに変わりはないです。
その系統という意味では、"Amarok"もおすすめです。1曲60分の上トラックが分かれてないので聴くのは結構大変ですが(笑)。
僕の好きな音楽人とか、大抵みんな影響受けてそうですしねw
アマロックは良いって言う人多いようですね。
Incantationsも含めて、今度CD探してみます。
この人が時にプログレとか言われるのって、
1曲(構成)が長いからってのもあるんでしょうねw
マイクの話だったので便乗します(笑)
初期の荒々しさからは離れてしまいますが、
スコットランドで行われたTubularbells IIのライブも一見の価値アリですよ!
機会があれば是非CDを聞いた後でご覧になってください。
以前にも言った気がしますが、コウさんとは一度じっくりお話したいなぁ。
大阪の時にお会い出来なかった事が悔やまれます…。
返信遅くて、毎度申し訳ないです。汗
チュブラーベル2も、どんなんなってるのか、ちと興味はありますが。
ライブもまた、どんなんなってるのか興味津々です。
てりーさんは、まだ大阪方面にいらっしゃるんでしたか。
大阪の、今のアイリッシュ事情はどんなんなんでしょうかね。
またひょっこり、fieldにでも遊びに行ってみたいものですが。
あの頃がもう、はるか昔に感じられます。はぁ。